心地よい洗面所へ モノを減らすやさしい始め方
洗面所・バスルームのモノに囲まれていませんか
洗面所やバスルームは、毎日の身支度やリラックスタイムを過ごす大切な場所です。しかし、化粧品やスキンケア用品、ヘアケア製品、掃除グッズ、タオルなど、気づけばたくさんのモノが集まってしまいがちです。
小さな空間にモノが多いと、見た目がごちゃつくだけでなく、掃除がしにくくなったり、必要なモノがすぐに見つからなかったりと、小さなストレスが積み重なってしまいます。
「もっとスッキリさせたいけれど、どこから手をつけていいのか分からない」「忙しくてまとまった時間が取れない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ミニマリストのように全てを完璧に減らす必要はありません。まずはこの小さな空間から、心地よさを手に入れるための「やさしい一歩」を踏み出してみませんか。
なぜ洗面所・バスルームから始めるのがおすすめなのか
モノを減らすことにハードルを感じている方にとって、洗面所・バスルームは最初の一歩にぴったりの場所です。その理由はいくつかあります。
- 空間が限定されている: リビングやキッチンに比べて面積が狭いため、比較的短時間で成果を実感しやすいです。
- 日用品が多い: 使用期限のあるモノや、自分に合わなかったモノなどが溜まりやすく、判断しやすいアイテムが多い傾向にあります。
- 毎日の体験に直結する: 使う頻度が高い場所なので、片付くことで日々の準備がスムーズになったり、空間の清潔さが保たれやすくなったりと、すぐに心地よさを感じられます。
小さな成功体験は、他の場所の片付けにも繋がる大切なモチベーションになります。
洗面所・バスルームのモノを減らす具体的なステップ
「どこから始めよう」と迷う必要はありません。まずは以下のステップで、できることから始めてみましょう。
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「今日やる場所」を決める(例:引き出し一つだけ) 洗面所全体を一気にやろうとせず、「洗面台下の引き出し一つ」「鏡裏収納の棚一段」「バスタオルだけ」のように、ごく小さな範囲に絞ります。作業時間を15分だけ、と決めても良いでしょう。ハードルを下げることが継続の鍵です。
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対象のモノを全て出す 決めた場所にあるモノを、一度全て外に出してみます。何がどれだけあるのか、全体量を把握することが第一歩です。
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「使うモノ」と「そうでないモノ」に分ける 一つずつ手に取り、「これは今、本当に使っているか」「今後使う予定があるか」を基準に仕分けます。
- 使うモノ: 今、日常的に使っているモノ。
- 使っていないモノ:
- もう使わない、今後も使わないであろうモノ(例:古い試供品、合わなかった化粧品、傷んだヘアゴム)。
- 期限が切れているモノ(医薬品、試供品など)。
- 同じようなモノが複数あり、明らかに余っているモノ(例:ホテルのアメニティ、石鹸のストック)。
- 「いつか使うかも」と漠然と思っているが、しばらく使っていないモノ。
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「使っていないモノ」をどうするか決める 使っていないモノは、「手放す」「一時的に保管する」に分けます。
- 手放す: 捨てる、リサイクルに出す、人に譲る、フリマアプリで売るなどを検討します。期限切れや破損したモノは迷わず手放します。
- 一時的に保管する: 「もしかしたら使うかも」とどうしても判断に迷うモノは、期限を決めて(例えば1ヶ月後)箱などにまとめておきます。その期限が過ぎても使わなければ、手放す候補とします。
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「使うモノ」を戻す 使うモノだけになったら、元の場所に戻します。この時、グループ分け(例:ヘアケア用品、スキンケア用品、掃除用品)をして、よく使うモノを手前に置くなど、使いやすいように配置を工夫すると良いでしょう。
このプロセスを、決めた小さな範囲で完了させます。一度に全てを終わらせようとせず、できる範囲で繰り返すことが大切です。
モノを減らすことで得られる心地よい体験
洗面所・バスルームのモノを減らすことで、日々の暮らしにどのような良い変化があるのでしょうか。
- 掃除が格段に楽になる: モノが少なくなると、拭き掃除などがスムーズに行えます。清潔な状態を保ちやすくなり、見た目も気持ちもスッキリします。
- 探し物の時間がなくなる: 使うモノだけが残るので、「あれどこにいった?」と探す無駄な時間がなくなります。朝の忙しい時間帯でもスムーズに準備ができます。
- 空間が広がり、リラックスできる: 視覚的なノイズが減り、空間が広く感じられます。お風呂上がりにスッキリとした洗面所に戻ると、リラックス効果も高まるでしょう。
- 本当に必要なモノ、お気に入りのモノが見えてくる: たくさんのモノに埋もれていた、本当に自分に必要なモノや、使うたびに気分が上がるようなお気に入りのアイテムが際立ちます。モノを大切に使う意識も生まれます。
- お金の節約に繋がる可能性も: 同じようなモノを重複して買ってしまうことが減ります。また、今あるモノを把握できるため、無駄な買い物を防ぐことにも繋がります。
これらの変化は、単にモノが減ったという物理的な変化以上に、心地よさや心のゆとりといった豊かな体験をもたらしてくれます。
まずは「一つ」から手放してみませんか
洗面所・バスルームのモノを減らすことは、特別なことではありません。まずは「古い歯ブラシ立てを一つ手放す」「使っていない試供品だけを仕分ける」といった、本当に小さな一歩から始めてみてください。
完璧を目指す必要はありません。大切なのは、モノと向き合い、自分の暮らしにとって何が必要かを見つめ直すことです。
その小さな行動一つ一つが、やがて心地よい空間と、そこから生まれる心のゆとりへと繋がっていきます。ぜひ、今日から洗面所・バスルームの「やさしい片付け」を始めてみてください。きっと、日々の生活が少しずつ快適になっていくのを感じられるはずです。